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相当遅ればせながら今更はじめて読んでみた。芥川賞をとった作品。 村上 龍に50歩くらい遅れながら歩いているという印象。そして村上 龍の作品をもっともっと判りやすい方法で描かれていると思った。 ページ数もわりと少なめなので読みやすい。話の内容はおもしろかったから、もうちょっと続き若しくは間に何らかのシーンを追加してもらいたかった。 女が自分自身を痛めつけるのは、男のそれよりずっとずっと深い意味があるのかもしれない。そして男の弱さも女のそれよりずっとずっと悲しいものなのかもしれない。 こちらは、すごい。最後の最後まで読ませたって感じ。ときどき訳のわからないワールドに引き込まれそうになってどきどきするけれど、もう全てが意図的に組み込まれているように作者の思うツボのように先を読まずにはいられなくなる。 岩井志麻子。この人の作品は決して明るい幸せを描いているわけではないのに、最後のページを読み終わると共に必ず満足感を与える。不思議。 決して現実ではないけれど夢でもない。ありそでない、なさそである、混沌とした世界が広がる。そんな世界はもしかすると、死を目前としたときに出現するのかもしれない。 人は、根本的になにを恐れているのかな。何を欲しているのかな。 PR |
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