我が中澤家には、ノアというロシアンブルーのかわい子ちゃんがいます。 私にはなつかないけど、ほんっとにかわいくってかわいくって食べちゃいたいほどです。
しょこたんのマミタスの1億倍は余裕でかわいい。 だんなさんが別の部屋に行った時などすばやく追いかけていき閉まったドアを必死で開けようとする姿、そこらの赤子よりかわいい。
でも、あと1匹くらい欲しいなぁとずっと考えていました。でも、私の中でちょっと割り切れない部分がありまして・・・。それは、ペットショップで良く見かける『セール!!』とか『値下げしました!』などの文言。そりゃお犬様やにゃん吉を飼うには買うか貰うか拾うかしかないんだけど、なんだかこんな人間と密接にいる存在なのに、売買が行なわれるのって・・・なんだかせつない。仕方ないんだけどね。金魚とかオウムとかカメレオンとかもそうされてるわけだし。でも、特にいぬやねこは、ある程度大きくなっちゃうといつの間にかショーケースからいなくなっちゃうでしょ。あれって・・・なんだかねぇ・・・。
で、今日は朝からなんだかそんなことを考えておりまして(プラスだんなさんへのクリスマスプレゼントについても)、ひきこもらー私は朝からカタカタとネットで調べまくっているわけですよ。
今一歩踏み切れない理由― それは私が小学3年生の夏、大好きな大好きなおじいちゃんが死んでしまったあとです。49日の日に、お父さんのお友だちから豆シバを譲り受けたんです。その人の家に行った時、元気に走り回る子犬たちの中で、ひとりだけポツンとケージの隅っこでブルブル震えている子がいたのです。私はその子がたいそう気に入って、貰ってきたのです。名前は、スタンダードな「ちび」。
(なんかこういうこと言うとイタイ人みたいだけど)私はちびにいろんな話をしました。親に怒られた時、おじいちゃんがいない寂しさでいっぱいになってしまった時、テストの点が悪かった時、そして姉と呼ばれる人から蹴り飛ばされ罵詈雑言を浴びせられた時・・・私は誰よりちびに話をしました。ちびに話の内容は分かってなかったかもしれないけど、そんな時いつでもちびは私をペロペロとあったかい舌で舐めてくれるのです。
家に居辛くなった時は、ちびを連れて渡良瀬川の土手沿いを延々と歩き続けたりしました。 警戒心が強くて臆病で飼い主の私にもマジ噛みしたりするんだけど、大好きな子でした。
その後我が家ではゴールデンレトリバーの「まめ」と姉と呼ばれる人がバッグを噛んだという理由だけで家から追い出し更には殺すとまで言い始めた、シーズーの「きゃん吉」を保護するようになり、3匹のお犬様たちでたいへん賑やかになったのでした。でも、ちびは他の子たちとは一切関わろうとしませんでした。一緒に遊ぶどころか、一緒に散歩に行くのすら嫌がりました。その頃ちびは、すでに100歳に近いおばあさん犬になってたんですけど。いつも、ちびはひとりでいることを好みました。もうおばあさんだから機敏に動くことも攻撃態勢を長時間維持することもできなかったのですが、他の子と遊んでいる時にちびから発せられる寂しそうな目が今でも忘れられません。 だから私は、他の子は父や母に任せ、ちびだけをできる限り見るようにしました。だって、ちびはおじいちゃんと交代で私の前に現れたんだもん。
去年の夏、急激にちびは弱ってきました。もうすでに目はほとんど見えなかったのですが聴覚もほとんどない、歩こうとしても痛いのかスムーズに足を動かすこともできなくなっていました。私は、ちびのことを考えると心配で、夜様子を見ないと安心できなくなりました。 それでもちびは頑張って夏も秋も冬も乗り越えました。
今年の1月、ちびは死んでしまいました。父の話によると、最後にくぅんと小さく泣いたとのことです。・・・これより先は、自分で今まで書き綴ってきたにもかかわらず、悲しいのでもう書けません。
そんなわけで、大好きなものを失った時の衝撃が強すぎて今後相棒を飼うことに対して積極的な気持ちと消極的な気持ちが入り乱れているのです。
私は、卑怯だけど大好きな人に私より先に死んでしまって欲しくありません。そんなのほんとにずるいと思うけど、大好きな人には私が死ぬまで死んで欲しくありません。文字にしてみると、本当にずるいって分かるんだけど・・・。
人間の身勝手で遺棄されてしまった犬や猫のボランティア団体 → http://www5b.biglobe.ne.jp/~inu-neko/
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